日々悩まされる緊張・イライラのメカニズムをきちんと知ることで、最適な対処法が見えてくる!
様々な症例・ケースに向き合ってきた精神科医・奥田先生による緊張・イライラ徹底解説。

PROFILE

精神科医・産業医・作家
奥田 弘美 先生

精神科医・日本医師会認定産業医
1992年山口大学医学部卒業。
精神科医、都内約20か所の企業の産業医として数多くの働き世代のケアに関わるとともに執筆や講演活動を行う。
著書「女医が教える 働く男の怒りと疲れをパワーに変える処方箋」(メディカルトリビューン)
「心の毒がスーッと消える本」(講談社)
「何をやっても痩せないのは脳の使い方をまちがえていたから」(扶桑社)
など多数。
近著には『一流の人はなぜ眠りが深いのか』(三笠書房)など。

緊張・イライラはなぜ起こるのか?

緊張・イライラの奥には「変化」があり!

プレゼンや重責ある仕事を任されて緊張したり、人や物が思うように動いてくれなくてイライラしたり・・・その直接の原因はさまざまにあるとは思いますが、その奥に共通しているのは「変化」。いいコトもよくないコトもどのような変化であれ、いつもとは違う状態が発生すると緊張が発生します。またそれに対応しようとがんばることで、心身のエネルギーを使うためイライラしたり疲れたりするわけです。つまりあらゆる変化はストレスの元。変化が発生したとき、その種類やストレス度合いによって緊張やイライラが発生していることが多いのです。

気づいていますか?自分のストレスサイン

心は充電池のようなもの。

リラックスや楽しいことをするとエネルギーが入り、ストレスがかかるとエネルギーが消費されます。変化のストレス度が高くなればなるほど、心からはエネルギーが消費されていきます。キケンなのは、供給されるエネルギーより、消費するエネルギーの方が多くなること。
よくない変化は自分でも実感できますが、良い変化によるエネルギーの消費は気づきにくい。知らず知らずに消耗が続き、緊張・イライラの状態が深刻化することが多いです。

ストレス度チェックリスト

まず、あなたが「過緊張」かどうか、
チェックしてみましょう。

  • 夜寝る時になっても、仕事のことが頭から離れず、しばしば考え込んでしまう。
  • 体は疲れているのに妙に頭が冴えて、なかなか寝付けないことが増えている。
  • 今まで起きたことがない早朝に目が覚めて、そのまま眠れない。
  • 夜中に目覚める回数が増えた。またはうつらうつらと夢をよく見て熟睡しにくい。
  • イライラ・不安を感じやすく、以前より攻撃的になった。
  • 時間に追われて焦っている感じがして落ち着かない。
  • 頭痛、動悸、ひどい肩こりなどに悩まされることが増えた。
  • 原因不明のひどい便秘・下痢・胃もたれ・、耳鳴り、めまいなどがよく起こる。

当てはまる項目が多いほど、
過緊張状態になっている可能性が高い!

心の疲れ進行レベル

エネルギーが消耗すると、
心は右図の段階で疲労していきます。

  • 過剰適応段階・・・張り切りすぎ、頑張りすぎ。
  • 神経過敏段階・・・イライラし、顔つきや態度、睡眠などに変化が生じる。
  • 無関心段階・・・倦怠感がひどく体調が悪化。表情もどんより。
  • 引きこもり・・・何もかも面倒くさくなり、人との接触も避ける。
  • 抑うつ・・・気力低下がひどく一日中憂鬱。楽しみがなくなる。
  • 重症化・・・死んでしまいたい願望が生じる。

早い段階で心の異変に気づくことが大切です!

メカニズムを踏まえたストレスケア法

「心のケアは、体の健康ケアから」がやっぱり基本

心とは体全体の細胞を通して入ってきた刺激が脳で統合されることによって生まれます。すなわち元気な心をつくるためには、体のケアが不可欠なのです。蛋白質、炭水化物、ビタミン・ミネラルのバランス栄養食と、6時間以上の睡眠は心&体ケアの超基本。これに加えて適度な運動やリラックス時間を組み合わせて、緊張やイライラを上手にコントロールしましょう。

メニューを開閉する